岡部医院 | 犬山市 | 内科 | 高血圧 | 糖尿病
男性型脱毛症はAGA(Androgenetic Alopecia)とも呼ばれ、近年このメカニズムが解明され画期的な治療薬フィナステリドが2005年12月に登場しました。AGAの診療は保険の効かない自由診療ですが、現在ではジェネリック医薬品も登場して治療費の負担も下がってきています。
AGAはどんな病気かというと、成人男性の前頭部や頭頂部の毛が一定のパターンで薄くなるのが特徴です。早い人で思春期を過ぎた20歳頃から発症しますが、40代の男性では発症率が30%という報告もあります。
当院ではAGAに対してフィナステリド(プロペシア)、デュタステリドの内服治療を行っています。フィナステリドは元々、前立腺肥大の薬として臨床試験が行われました。その過程でAGAの人に投与をすると育毛効果が表れることが分かり育毛剤としての研究、開発が進み、世界で発売されています。
薬は1日1回1錠を内服してもらいます。治療の効果判定は、抜け毛が減ったかどうかが目安となり、その判定には6カ月の服用が目安となります。
副作用としては男性機能の低下、性欲の減退などの報告がありますが、日常生活に大きな障害をきたすものではありませんでした。この薬は肝臓で代謝をされるので肝機能障害のある方は医師にご相談ください。
また、この薬を飲んでいる間は前立腺の腫瘍マーカーであるPSAが低くなるので他の医療機関を受診されるときは内服していることを伝えてください。
生活習慣とも関連しているので禁煙、節酒、適度な運動(歩く)などもお勧めします。
併用する治療としてはミノキシジルが推奨されています。
当院ではミノキシジル7%外用薬、ミノキシジル5mg内服薬も処方しています。
皮膚科学会で推奨されている治療としては、フィナステリド内服、デュタステリド内服、ミノキシジル外用が推奨度Aとなっています。
それ以外の広告、ラジオなどで宣伝しているものは、ほとんど効果期待できないでしょう。科学的根拠に基づいてない場合が多く、体験談も本当にあった話なのか不明です。芸能人が使ってよかったというのも、科学的根拠としては低く、個人の体験談でしかありません。情報の取捨選択には気をつけてください。
フィナステリド 1mg | 200円(税込み) |
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デュタステリド 0.5mg | 175円(税込み) |
ミノキシジル 7%外用薬 | 1本 6,490円(税込み) |
ミノキシジル 5mg | 150円(税込み) |
AGAの原因として男性ホルモンに注目が集まっています。代表的な男性ホルモンであるテストステロンは5αリダクターゼという酵素により、DHTというより強力な活性型男性ホルモンに変換されます。
DHTは毛根にある毛乳頭・毛母細胞で細胞分裂を抑制する働きをします。それによって毛根の極小化を引き起こし薄毛、抜け毛という現象が起こってしまいます。DHTは男性ホルモン受容体に結合することで働きます。
全ての体中の毛根に受容体が存在するわけではなく、頭部では前頭部、頭頂部、また髭や腋毛に受容体が存在します。AGAの方で進行しても後頭部の毛が残っているのはその部分には受容体がないからです。
フィナステリド、デュタステリドはこの酵素を阻害することで、DHTの産生を抑えることで効果を発揮します。
ここで疑問が出てくると思いますが男性ホルモンは髭などでは毛が濃くなる作用があるのに、頭部では薄毛、抜け毛という現象が起こるのはなぜかということです。それは髭の毛根に男性ホルモンが働くと、毛の成長因子が産生され、頭部の毛根に男性ホルモンが働くと、髭の成長因子とは逆の働きをする抑制因子ができるからです。
初診時には問診票の記入、診察、AGAについての説明、薬の説明などさせていただきます。
再診時には平均10分程度で受付、診察、会計まで終わるようにしています。
薬は院内処方ですので、治療は院内で全て完結します。
クレジットカード、各種電子マネー、楽天ペイ等を診療でご利用いただけます。
患者さんのサービス向上のために、保険診療でも自費診療でもご利用いただけるようになりました。
急病などの際にも安心して受診することができます。
また、AGA診療以外にも高血圧、糖尿病などの内科疾患の診療、睡眠時無呼吸症候群の検査、治療も行っています。
特に内科では様々な症状を診療します。専門医受診が必要と判断した場合、適切な診療、治療が受けられるように病院・医院の紹介、紹介状の作成、予約を行います。
かかりつけ医として、何でもお気軽にご相談ください。